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2013年02月10日

法輪寺からの名望

 正法寺、長楽寺、そしてここ法輪寺も西行ゆかりの寺である。
 元は元明天皇勅願、行基菩薩建立の阿弥陀仏を本尊とする葛井寺であった。平安初期に中興の祖、道昌(ドウショウ)が虚空蔵菩薩を本尊とし祀り、法輪寺と改称して本堂を建てたと寺伝にある。
 寺の前にある大堰川(桂川)が氾濫したので、道昌がその水を治めて農業用水として利用した。この恩恵を受けた農民は農地から得る収穫物を今でも法輪寺に供えるという。
 京都では(旧くは)法輪寺といえば「十三参り」の寺として知られる。「十三」というのは「十三仏」の十三番目が虚空蔵菩薩であるところからきている。
 十三歳になった男女が、法輪寺の虚空蔵菩薩に参り、知恵と福徳を授かるという信仰である。しかし、男の子より女の子の「衣装比べ」の方が有名で、この日も綺麗な振袖を着た女の子に会った。
 法輪寺からは、京都の街がよく眺められる。桂川の向こうには大覚寺、仁和寺も見渡せる。遠くには比叡山や清水寺も見える。
 私は京都で高いところに登ったときは、いつも京都タワーを探すのだが、勿論ここからも小さく見える。
 ここへ来るには渡月橋を渡らなければならない。橋の向こう側(写真の右側)が現世で、こちら側が「あの世」であり、二つを結ぶのが渡月橋である。お参りが済んだ後は、振り返らずに橋を渡らなければいけない。
 この橋の名前は、昔は法輪寺橋と呼んでいたらしいが、亀山上皇が丹朱を塗った美しい橋が水に映る姿に見惚れて「満月の渡るに似ている」として「渡月橋」と名づけたと伝えられる。秋の満月の時に、橋の上で月を見上げているとその名の通りを体験できる。

 〒616-0006 京都府京都市西京区嵐山虚空蔵山町68−3

  
タグ :洛西


Posted by koyuki at 07:00Comments(0)京都の庭園