2015年05月10日
常寂光寺
寺名は常寂光土(法身仏の住む浄土)に遊ぶような趣があるという意味。 その名の通り、全山を覆う紅葉と、その中に浮かぶ茅葺きの仁王門が美しい。
1596年に日禎上人が角倉了以らから土地を与えられて創建したという。 「軒端の寺」ともいい、小倉百人一首を選んだ藤原定家の「時雨亭」がこの辺りだったとも云われる。
写真は仁王門を階段の上から見下ろしたところ。
仁王門は、もと本圀寺客殿の南門だったものを移築したとされる。(南北朝時代の建立) 仁王像は丈七尺(約2m)あり、若狭小浜の長源寺より移したもので、運慶作と伝えられる。
少し登ったところに多宝塔がある。 小倉山からの眺めは美しく、京都の町並みが衣笠山、双ヶ丘、大文字山を背にして見える。
遠くには比叡山も霞んで見えている。
春はミツバツツジが境内のあちらこちらに咲いて、色を添えている。 休憩所では住職が育てたボタンの花や野の花が目を楽しませてくれる。 近くには芭蕉も何度か訪れたことのある洛柿舎がある。
嵐山から清涼寺、常寂光院、二尊院、祇王寺、化野へと続く道は、春ともなるとハイカーや観光客も多いが、道端や野に色とりどりの花が咲く。 青々とした山には野生のツツジや藤の花が色を添えている。
〒616-8397京都府京都市右京区嵯峨小倉山小倉町3
Posted by koyuki at 07:00│Comments(0)
│京都の庭園
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