2015年05月24日
天寧寺・額縁の門
てんねいじと読む。もとは会津若松にあり、開山傑堂能勝大和尚は楠木正成の八男であると言われている。曹洞宗永平寺派。本尊は仏師春日作と伝えられる釈迦如来である。観音堂には後水尾天皇の念持仏「十一面観音菩薩」と東福門院の念持仏「薬師如来」が安置されている。 境内墓地には江戸時代初期の茶人として有名な金森宗和公の墓がある。侘茶の千宗旦と対比され「姫宗和」とよばれた優雅で上品な茶風は、禁中・公家の茶の湯に大きな影響を与えたとされる。
普段は非公開の寺である。
山門を通して比叡山が眺められる。あたかも額縁に入れたように見えるところから「額縁の門」といわれる。
確かに比叡山や大文字山の借景がみごとだ。寺域に点在する数々の野草や木々が目を楽しませてくれる。蝋梅、侘助、南天も景色に溶け込んでいる。 もう少しするとヒゴスミレの白い花が見られる。春が待ち遠しい。
ここの庭には晩春から夏にかけてマツヨイグサ(待宵草)がアヤメとともに垣根を彩ると聞いているので、またその頃来てみたいが、普段は非公開なので、その頃は山門は閉ざされているのだろうか。せめて山門が開かれていれば正面の庭だけでも覗くことができるのだが。
Posted by koyuki at 07:00│Comments(0)
│京都の庭園
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