2015年06月07日
達磨寺
臨済宗妙心寺派に属し、達磨寺の名で親しまれている。1727年に大愚和尚を開山とし、開基荒木宗禎に帰依を受けた万海和尚が創立した。 つまり禅寺だが、僧侶ではなく室町の両替商(荒木)によって勧進された庶民的なお寺である。
三国一を称する起上がり達磨をはじめ、諸願成就に奉納された達磨およそ一万余を祀る達磨堂は特に有名である。いたる所に達磨のオブジェがある。
親戚の家が近くにあるので、節分に行ったことがあるが、大勢の参詣者でにぎわっていたのを覚えている。 確かお守りと小さな達磨を買って帰った。 その時写した達磨寺の庭の写真を探したが、整理が悪くて見つからなかった。 そこで秋の日に前を通りかかったときに、黄色いコスモスに目を惹かれて、カメラを向けたときの写真があったので、これを載せることにした。 いつでも行けるという気安さがある。また親戚のうちへ寄った時にでも更新しておきます。 1枚目は、同じ時に写した入り口付近。芙蓉の花が話しかけてきた。
京都には「通称寺の会」と言うのがある。この寺のように正式名は「法輪寺」だけれど、通称名(達磨寺)の方で通っている寺が宗派を超えて集まって会を作っているのだ。
他には、例えば秀吉が茶を飲みに立ち寄ったという「茶くれん寺」(浄土院)、「蛸薬師」(永福寺)、「千本ゑんま堂」(引接寺)、「猫寺」(称念寺)、「釘抜きさん」(石像寺)・・・などなど。
通称寺のフォークロアを聞いて歩くだけでも楽しい。
確かに「引接寺はどこにありますか」などと問われても京都人は誰もが首をかしげるだろう。
ここは先に紹介した荒木なる人物が奉安した起上がり相の達磨大使坐像がきっかけで、参拝者が達磨を寄進するようになったので、達磨寺と呼ばれるようになったそうだ。
〒602-8366 京都府京都市上京区行衛町457
Posted by koyuki at 07:00│Comments(0)
│京都の庭園
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