2015年06月14日
毘沙門堂
天台宗五箇室門跡の一つである毘沙門堂は、703年、文武天皇の勅願により、行基によって創建。その後の度重なる戦乱により1665年現在の山科の地に再建された。 後西天皇の皇子公弁法親王が入寺したことから門跡寺院となる。
本尊である毘沙門天像は伝教大師の自作。比叡山延暦寺根本中堂の本尊薬師如来の余材で刻まれたと伝えられる秘仏で、十二年に一度公開される。
写真は宸殿の後ろに広がる晩翠園。 江戸初期に作られた回遊式庭園。谷川の水を引き、滝をおこし、「心」の裏文字を形取った池に注がれる。 亀石、千鳥石、座禅石などが配されている。 夏には池に20数種類にもおよぶ蓮の花が咲く。
後西天皇の旧殿を賜ったという宸殿前には樹齢百余年の枝垂れ桜がある。その見事な枝振りは30メートルにもおよぶ。
毘沙門堂へ行くには山科駅を降りて、山手の方へ坂道を登る。途中にある疎水を越えて、瑞光院の前を通り過ぎる。坂道の突き当たりが毘沙門堂である。
私は若い頃、御陵に一人住まいをしていたことがある。休みの日などには天智天皇陵の辺りから登って、山の中腹に設けられた疎水沿いの道をよく散歩した。途中に置かれたベンチに腰掛けて持ってきた本を読んだり、この毘沙門堂へも何度か来たことがある。
〒607-8003 京都府京都市山科区安朱稲荷山町18
Posted by koyuki at 07:00│Comments(0)
│京都の庭園
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