春光院

koyuki

2015年05月06日 16:23


 1590年に豊臣秀吉の家臣、堀尾吉晴が長子金助忠氏の菩提を弔うため建立した堀尾家の菩提寺である。
 方丈には、京狩野派として活躍した江戸後期の絵師・狩野永岳の筆による「月と雁図」、「琴棋書画図」、「花鳥図」などが描かれており、これを間近に見ることができる。
 方丈前庭は、江戸後期作庭。「さざれ石の庭」(写真)と呼ばれ、白砂ではなく、小さないろいろな色の石が敷き詰められているところから、そう呼ばれている。伊勢両宮を表現した、寺院の庭に神道式の庭という非常に珍しい枯山水庭園となっている。
 西庭は「常盤の庭」と呼ばれ、雪見灯籠を配した鶴亀の庭となっており、亀島あたりに桃山期当時の面影をとどめている。
 方丈東にある1577年の年号を鋳込んだ南蛮寺の鐘(重文)は、 もと京都四条にあったとされる南蛮寺の銅鐘。初期キリスト教伝来の貴重な遺産とされる。

 〒616-8035 京都府京都市右京区花園妙心寺町42

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