一言寺
真言宗醍醐派のお寺で、正式名称は金剛王院と言う。通称一言寺と呼ばれる。
本尊である千手観音に祈れば言下に願いが叶うことから、一言寺の名が起こったと伝えられる。
「ただたのめ、仏にうそはなきものぞ、二言といわぬ、一言寺かな」の御詠歌の額が本堂の軒下に掛かっている。
寺伝によると高倉天皇の中宮「建礼門院」に仕えた少納言藤原通憲の娘「阿波内侍」が出家して「真阿」(シンナ)と名乗り、清水寺の観音さんの霊告によって、一言寺を建立したと伝わる。
本堂は1810年の再建で、江戸時代を代表する建築の一つ。内陣の中にさらに土蔵造りの奥内陣がある珍しいもので、この中に一言観音と呼ばれる秘仏千手観世音菩薩像が安置されている。
本堂の前に梅の木があり、回りにはシキミが咲いてた。 ここへは法界寺へ来た帰りに「山桃の樹」を見に立ち寄ったが、既に花時を過ぎていた。ここの山桃の樹は京都市の登録天然記念物に指定されている名木である。
寺は見晴らしのよい丘陵台地上にある。
〒601-1335京都府京都市伏見区醍醐一言寺裏町3
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