2013年09月08日
上賀茂神社

平安時代には朝廷の崇敬が篤かった。京都の三大祭りの一つとして知られる葵祭は、この上賀茂神社と下鴨神社の大例祭である。
葵祭りの行列は御所を出発して、下鴨神社で休憩した後、上賀茂神社へ至る。
長い参道を通って、鳥居をくぐると拝殿前には立砂があり、厳かな雰囲気の中に緊張感を伝える。
拝殿と舞殿(橋殿)の間を通って、奈良の小川を渡り、本殿へ進む。橋のたもとには萩が植えられている。
京都で霧の発生するのは、夜中の気温が十度以下になる十一月初め頃である。朝霧の中、拝殿と橋殿、立砂の周辺を深い霧が包むとき、神の降臨する雰囲気が漂う。
「風そよぐ奈良の小川の夕暮れは
みそぎぞ夏のしるしなりける」
小倉百人一首の古歌で有名な「奈良の小川」が上賀茂神社の境内を流れる。真夏の暑い時も水辺は涼しい。
この小川は明神川へ合流し、土塀に囲まれた社家町の庭を巡る。
社家庭園の一つ西村家が3月中旬頃から12月初旬まで一般に公開されている。
上賀茂と言えば、すぐきと賀茂なすを思い出す。十二月に入るとこの辺りの農家の軒先に「すぐき」と書かれたのぼりが掲げられ、自家製のすぐきが販売される。また、なすびの田楽としておいしい賀茂なすも上賀茂の特産品である。
〒603-8047 京都府京都市北区上賀茂本山339
Posted by koyuki at 07:00│Comments(0)
│京都の庭園
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