2013年09月16日
下鴨神社の糺ノ森

一月四日の蹴鞠初めが行われる日に一度来たいと思いつつ、いつも逃がしている。
元旦は参道にたくさんの露天が並び賑やかであるが、普段は静かなところである。参道脇にある糺の森は山城原野の面影をとどめ、森を流れる瀬見の小川は清らかである。
平安京遷都以前からこの地に住んだ賀茂氏の祖神を祭る古社であり、正式には賀茂御祖(カモミオヤ)神社という。糺の森とともに世界文化遺産に登録され、京都三大祭の一つ、葵祭が催されることでも知られる。
糺ノ森の中を長い参道が楼門まで延びている。
糺とは、 神が顕れるところ。 御祭神、賀茂建角身命が人々の訴えを聞き、正邪を糾されたところ。 蓼巣・・・蓼科の植物が群生しているところ。 高野川と鴨川など川の合流する三角州を只州という。 といくつかの意味が伝えられているそうです。
また、源氏物語には光源氏鴨社を拝して詠める歌がある。
憂き世をば 今ぞ別るる とどまらむ
名をば糺の 神にまかせて
史跡糺ノ森は、一二万四千平方メートルあり、約四十種、樹齢二百年から六百年の木々が約六百本、直径十センチ以上の木々約四千七百本が群生しているという。
冬の森は眠っているようであった。 ここは秋の紅葉の頃がいい。
ここ(写真)はみたらしの池である。葵祭りに先立って斎王代禊之儀が行われるところである。
また、土用の丑の日、みたらし祭りがおこなわれ、みたらし池に足をつけると、無病息災ですごせると伝えられ、前日と当日には数万人の参拝者が訪れる。
毎年行われるのかどうか知らないが、この池にホタルが放たれると聞いて、家族で来たことがあった。子供たちは初めて闇の中で光るホタルを見てはしゃいでいた。
〒606-0807 京都府京都市左京区下鴨泉川町59
Posted by koyuki at 07:00│Comments(0)
│京都の庭園
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