2015年05月04日
大悲閣の紅葉
大堰川(保津川)の右岸を渡月橋から約1Km登った山の中腹にある。
ここは角倉了以が、河川開鑿工事に協力した人々の菩提を弔うために、嵯峨中院にあった千光寺を移して、創建したものである。
角倉了以は、大堰川をはじめ、富士川、天竜川、高瀬川などの河川開発工事を行ったことで知られている。
高瀬川の出発点は木屋町二条だが、そこは角倉了以の邸宅があったところだ。了以は秀吉の愛顧を受け、朱印船貿易を行った商人だが、晩年は、この大悲閣に隠棲した。
花の山 二町のぼれば 大悲閣
仏堂からの眺望は素晴らしい。遠く、比叡山、東山三十六峰を背景に京都の街を一望できる。目をこらせば、左に仁和寺の五重塔や右に京都タワーも見ることができる。
芭蕉も登り来て、この眺望を前に詠んだのか。桜の咲く頃であったのか。紅葉も見たであろうか。
京都府京都市西京区嵐山中尾下町62
Posted by koyuki at 11:15│Comments(0)
│京都の庭園
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