2015年05月30日
立本寺の蓮
日蓮宗の本山で、具足山と号す。1321年に四条大宮の地に日像上人が京都最初の道場として開いた妙顕寺竜華院に始まる。1413年に比叡山の衆徒に破却され、その後、立本寺として再興。
勅願寺や幕府の御願寺となり、町衆の信仰を得て隆盛を迎える。天文法華の乱に再び焼かれたあと転々とするが、1708年の大火で焼亡後、現在の地に移った。明治維新前は20か寺の塔頭を擁したが、今は4か寺を残すのみ。
春は桜の名所。7月になると山門に「今年も蓮の花が咲きました」と書かれた札が立てられる。この札につられてやって来た。
聞くと今年(2006年)の10月に完成を予定している客殿前の庭が修復中であるという。お願いして拝観させてもらった。
本殿と客殿は渡り廊下で結ばれている。築山だけの池のない枯山水庭園となっている。 四十九世住職の日倒上人により作庭されたものであるという。
西側には枯滝と見られる石組みがあるらしいが、まだ鬱蒼と木が生茂っているので見えない。鳥や風が運んだ種が育ち、何年も、否何十年もそのままにされていたのだろう。
日蓮宗は折伏(他宗との法論)というイメージが強かったため、日蓮は元より、弟子達も度重なる法難に遭っている。 日蓮宗の和尚に話を聞かせて頂いたことがあるが、やはりその印象は拭えなかった。そう言えば新宗教として有名な創価学会(日蓮宗系)に友達が若い頃入ったと聞いていたが、今はどうしているだろ。
法華経にある「星を砕いてばら蒔き、その一つ一つが人となった」というような話は、科学的にも人は星の衝突によってできた鉱物が核となって生まれたという話と合致する。
〒602-8345京都府京都市上京区七本松仁和寺街道上一番107
Posted by koyuki at 07:00│Comments(0)
│京都の庭園
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