2015年05月31日
福勝寺・左近の桜
河内国(大阪府)古市郡中村に真言宗善通寺派の寺として創建されたが、1257年に覚済上人によって京都へ移された。
歴代皇室の尊崇あつく、後陽成天皇のときに勅願寺とされ、後西天皇は紫宸殿の正面階段下の東側にあった左近の桜を分栽された。 当時は桜寺とも称された。 しかし、この左近の桜は近年枯死し、今はこれにかわる二代目の桜が植えられている。
他にも左近の桜は雲ヶ畑の福蔵院にも植え継がれている。
豊臣秀吉が武運を祈願して千成瓢箪を寄進し、千成瓢箪を旗印に頂いたので通称では「ひょうたん寺」とも呼ばれている。
最近では京都市中心部の観音霊場をめぐる洛陽三十三所観音巡礼が、明治時代初期以来百数十年ぶりに再興された。福勝寺も札所の一つに数えられているので、公開されるようになった。
それまでは年に一度、節分のときしか開かれていなかった。 節分にはひょうたんのお守りが授与される。
この日は門が開いていたので、満開の左近の桜を見ることができた。
いにしへの雲井のさくら移しあれば
又春にあふ御代ぞしらるる
〒602-8359 京都府京都市上京区七番町323−1
Posted by koyuki at 07:00│Comments(0)
│京都の庭園
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